みなさまこんにちは、いちまるです(*’▽’)
「この物件は四号地だから避けたい」
「南向きの物件が欲しい」
「北枕は良くない」
…不動産探しをしていると、このような言葉をよく耳にします。
これらは単なる好みでしょうか?それとも何か根拠があるのでしょうか?
実は、これらの考え方の多くは「風水」という古代中国から伝わる環境学に基づいています!
今回は、風水が実際に不動産価格にどのような影響を与えているのか、データを交えながらわかりやすくまとめてみました♪
風水とは?—複雑な概念をシンプルに理解する

風水とは、簡単に言えば「環境のエネルギーバランスを整える方法」です。
約3,000年前の中国で生まれたこの考え方は、建物の配置や間取り、周囲の環境が人の運気や健康に影響すると考えられています。
風水の基本要素
- 方位:八方位(北・南・東・西・北東・北西・南東・南西)それぞれにエネルギー特性がある
- 五行:木・火・土・金・水の5要素のバランス
- 気の流れ:エネルギー(気)がスムーズに流れる環境が理想的
風水は迷信と思われがちですが、実は現代の環境心理学と共通する部分も多いのです。
例えば、風通しの良い間取りや自然光の入る配置は、風水でも現代の住環境設計でも重視されています!
データで見る風水の影響力—数字が語る現実
方位による価格差
国土交通省の「不動産取引価格情報」によると、東京23区内のマンションでは、南向き物件は北向き物件と比較して平均6〜10%高い価格で取引される傾向があります。
これは風水的な好みだけでなく、日当たりという実用的な価値も反映しているのです(*’▽’)
【東京23区マンション 向き別平均価格差(2023年データ)】
南向き:100(基準)
東向き:94
西向き:92
北向き:90
忌避される数字の影響
日本では「4(死)」という数字は縁起が悪いとされているのはみなさまご存知かと思います。
特に「4」が付く部屋番号や住所は避けられる傾向がありますよね。
あるデベロッパーの販売データによると、「4」の付く部屋番号(例:104号室)は、同じ間取りの他の部屋と比較して、売れるまでの期間が平均1.5倍長くなるというデータがあります。
【マンション販売における数字の影響】
部屋番号に「4」を含む物件:平均販売期間 4.5ヶ月
部屋番号に「4」を含まない物件:平均販売期間 3.0ヶ月
国際市場での影響
香港では風水の影響がさらに顕著なので、ご紹介しましょう!
香港大学の調査によると、風水的に良いとされる物件は、そうでない物件と比較して最大15%も高い価格で取引されています。
特に、山を背にして水を望む「背山臨水」の立地は最も好まれるようです。
風水と不動産価値—科学的な視点から

風水が重視する要素の多くは、実は科学的にも理にかなっています!
風水の教え:南向きの住宅が理想的
科学的根拠:南向きは日照時間が長く、冬は暖かく夏は日差しを調整しやすい
風水の教え:家の前に広い空間がある「明堂」が良い
科学的根拠:開放的な景観は心理的ストレスを軽減し、不動産価値も高める
風水の教え:水の近くは「財」を呼ぶ
科学的根拠:水辺の物件は眺望が良く、生活の質を高めるため価値が高い
投資と居住の両面からのポイント
投資としての考え方
投資用不動産を選ぶ際は、風水要素を理解しておくことが賢明です。
特に以下のポイントに注目しましょう!
- ターゲット層を意識する
中国系や東南アジア系の入居者・購入者が多いエリアでは、風水の要素がより重要になります - 忌避要素を避ける
「4」のつく部屋番号、事故物件、墓地や葬儀場に面した物件は、需要が限定的になる可能性があります - 再販価値を考慮する
風水的に問題のある物件は、売却時に時間がかかったり、値下げが必要になったりする場合があります
住む場所としての考え方
自分が住む家を選ぶ際には…
- 心理的な快適さ
風水が良いとされる環境は、多くの場合、心理的にも快適なものです - バランスを取る
風水だけでなく、通勤・通学の便利さ、教育環境、医療施設へのアクセスなど、実用的な要素とのバランスが大切です - 過度に神経質にならない
多少風水的に問題があっても、インテリアや家具配置で調整できる場合もあります
物件選びのチェックリスト

風水の考え方を取り入れた物件チェックリストです。
投資にしても自分の住まいにしても、これらのポイントは物件の価値や快適性に関わります!
- □ 日当たりは十分か(特に南向きか)
- □ 前面に開けた空間はあるか
- □ 騒音源(駅、幹線道路、工場など)から離れているか
- □ 形状は整っているか(変形地や欠けた形ではないか)
- □ 不吉とされる数字(4など)を避けているか
- □ 墓地、火葬場、病院などに直接面していないか
- □ 水はけは良いか(低地や湿地ではないか)
まとめ
風水が実際に不動産価格にどのような影響を与えているのか、データを交えながらまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
風水は単なる迷信ではなく、古代の知恵と現代の環境心理学が重なる部分も多くあります。
完全に科学的とは言えなくても、多くの人々の嗜好や心理に影響を与えている以上、不動産市場において無視できない要素といえるでしょう。
特に投資という観点では、「信じるか信じないか」ではなく、「市場がどう反応するか」が重要です。
風水要素を理解し、物件選びや資産配分の一つの指標として活用することで、より賢い不動産投資が可能になるかもしれません。
最後に、どんな物件選びでも、風水だけでなく立地、構造、法規制、将来性など、総合的な判断が大切です。そして、そのバランス感覚こそが、良い不動産選びの秘訣(*’▽’)