みなさまこんにちは、いちまるです(*’▽’)
11月〜12月になると、会社から配られる「年末調整」の書類。正直、よく分からないまま適当に書いて出している方、めちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか。
気持ちはよくわかりますが…実はこれ、かなりもったいないかもしれません!
ちゃんと書くだけで、数万円単位でお金が返ってくることもあるんです。
今回は、20〜30代の会社員向けに、年末調整で損しないための最低限の知識をまとめてみました♪
年末調整って何?【超基礎編】
年末調整を一言で言うと、「払いすぎた税金を取り戻す手続き」です。
会社員の方は、毎月の給料から所得税が天引きされていますよね。
でも、実はこの金額って「とりあえず多めに取っておこう」という仮の金額なんです。
年末になって1年間の収入が確定したら、「本当はいくら税金を払うべきだったか」を計算し直します。そこで払いすぎていた分があれば、12月の給料か1月の給料で返してもらえる、という仕組みです。
なぜ会社でやるの?
本来、税金の精算は自分で確定申告をして行うものです。
しかし会社員の場合、会社が代わりにやってくれるので確定申告が不要になります!
これが年末調整の正体といえるでしょう。
逆に言うと、年末調整を出さなかった場合、自分で確定申告をする必要が出てきます。面倒ですよね。。。
いつまでに出すの?
期限としては、だいたい11月末〜12月上旬が期限の会社が多いです。
会社から「◯日までに出してください」と期限が指定されるので、必ず守りましょう!
絶対に出すべき書類3選
年末調整で提出する書類は何種類かありますが、特に重要なのがこの3つです。
それぞれ確認していきましょう。
①扶養控除等申告書【全員必須】
これは全員が必ず出す書類です。
名前や住所、マイナンバーなどを書く用紙で、「私はこの会社で年末調整をします」という意思表示になります。
これを出さないと、税金が高いままになってしまう可能性があるので、絶対に出しましょう!
どれくらい得する?
基礎控除だけで年間5万円程度の税金が安くなります。
②保険料控除申告書
生命保険、医療保険、個人年金保険、地震保険などに入っている方は、この書類を出すことで税金が安くなります。
保険会社から10月〜11月に「保険料控除証明書」というハガキや封筒が届くので、それを見ながら記入して、証明書を添付して提出します。
どれくらい得する?
生命保険で年間8万円以上払っている方なら、4万円の控除が受けられます!
その方の所得によるのですが、年間で約4,000〜8,000円の税金が戻ってくる可能性が高いでしょう。
複数の保険に入っていれば、さらに増えるかもしれません!
③住宅ローン控除(2年目以降)
マイホームを買って住宅ローンを組んでいる方は、1年目は確定申告が必要ですが、2年目以降は年末調整で手続きできます(*’▽’)
税務署から送られてくる「住宅借入金等特別控除証明書」と、銀行から送られる「住宅ローンの残高証明書」を提出しましょう。
どれくらい得する?
借入額や年によって違いますが、年間で10万〜30万円くらい税金が戻ってくることも。控除額が大きいので、絶対に忘れないようにしましょう。
若手がやりがちな「もったいない」パターン5つ
年末調整で損している方のあるあるパターンを紹介します!
当てはまるものがないかチェックしてみてください。
①生命保険に入ってるのに申告してない
「保険料控除証明書が届いたけど、よく分からないから捨てちゃった」というパターン。。。
めちゃくちゃもったいないです。
生命保険だけでなく、医療保険やがん保険も対象になります。
証明書は絶対に捨てずに、年末調整で提出しましょう。
②iDeCoやってるのに忘れてる
iDeCo(個人型確定拠出年金)をやっている方は、「小規模企業共済等掛金控除」という欄に記入する必要があります。
iDeCoは全額が所得控除になるので、節税効果が大きいです!
国民年金基金連合会から送られる証明書を必ず提出してください。
例: 月2万円(年24万円)をiDeCoに拠出している方なら、年間で約4.8万円の税金が安くなります。
③実家に仕送りしてるのに扶養に入れてない
親や兄弟に仕送りをしている場合、条件を満たせば扶養に入れることができます。
- 親の収入が一定以下(年金だけなど)
- 生活費を援助している
これに当てはまるなら、扶養控除を受けられる可能性があります。
1人扶養に入れると、年間で約3.8万〜6.3万円の控除が受けられます♪
④共働き夫婦で控除の配分を考えてない
夫婦共働きの場合、生命保険料控除やiDeCoの控除をどちらで申請するかを考えると、トータルで得することがあります。
例えば、収入が多い方で控除を使った方が、税金の戻りが大きくなるケースもあります。
夫婦で話し合って、効率的に控除を使いましょう。
⑤ふるさと納税とごっちゃにしてる
「ふるさと納税やってるから、年末調整は必要ない」と思っている方がいますが、これは別物です。
ふるさと納税は住民税の控除で、ワンストップ特例を使えば確定申告不要ですが、年末調整とは関係ありません。どちらもちゃんと手続きしてください。
スマホで簡単!最近の申請方法
最近は、年末調整の電子化が進んでいます。
マイナポータル連携が便利
マイナンバーカードを持っている方は、「マイナポータル」というサイトで保険料控除証明書などのデータを一括取得できます。
スマホで読み込んで、そのまま会社のシステムに送信できるので、紙の証明書を探す手間が省けます。
会社によってはアプリで完結
会社によっては、年末調整の申告を専用アプリやWebシステムで完結できるところも増えています(*’▽’)
紙に手書きするよりも、入力ミスが減って楽なので、会社がシステムを導入していたら積極的に使いましょう。
来年に向けて今からできること
年末調整でしっかり控除を受けるために、今からできることをまとめます。
- 控除証明書は捨てずに保管:10月〜11月に届く証明書は、専用のファイルに入れておきましょう
- 生命保険の見直し:無駄な保険に入っていないか、逆に必要な保障が足りないかチェック
- iDeCoやNISAの検討:将来のために資産形成を始めるなら、税制優遇があるものから
まとめ
20〜30代の会社員向けに、年末調整で損しないための最低限の知識をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
年末調整は、「お金を取り戻すチャンス」です。面倒に感じるかもしれませんが、数万円単位で得することもあるので、必ず期限内に提出しましょう。
書き方が分からなければ、会社の総務や人事に相談すればOKです。恥ずかしがる必要はありません。みんな最初は分からないものです。
今年の年末調整、しっかり取り組んで、損しないようにしましょう!
