不動産

「家賃がもったいない」は本当?賃貸派が見落としがちな隠れたメリット♪

みなさまこんにちは、いちまるです!

「家賃を払い続けるなんてもったいない!」
「どうせお金を払うなら、自分の資産になるマイホームを買った方がいいよ!」

こんな言葉を聞いたことはありませんか?
確かに毎月何万円も払っているのに、何も残らないと思うと「もったいない」と感じるのは当然ですよねぇ

でも、ちょっと待ってください!
本当に家賃は「もったいない」だけ?
実は賃貸には多くの方が見落としている「隠れたメリット」がたくさんあります!
今回は、賃貸の本当の価値についてフォーカスしてわかりやすくまとめてみました(*’▽’)

 

「家賃がもったいない」の真実

なぜ「もったいない」と感じるのか?

多くの方が家賃を「もったいない」と感じる理由は、目に見える資産が残らないからでしょう。
なにせ、持ち家との違いといえばここが一番大きいですからね!

  • 毎月8万円の家賃 × 10年 = 960万円
  • 「960万円も払ったのに、何も残らない…」

確かに数字だけ見ると、大きな金額ですよね。

でも、考えてみてください

家賃で得ているものは何でしょうか?
みなさまご存知の通り、毎月の家賃には住む場所の提供はもちろんのこと、快適な生活環境の維持、安心・安全なサービス、各種設備の利用権、そして何かトラブルが起きた時のメンテナンスサービスまで含まれています。

つまり、あなたは毎月「価値のあるサービス」を確実に受け取っています!
これは決して「捨てているお金」ではなく、生活に必要な「サービス料」として考えるのが正しい見方なのです。

 

賃貸の隠れたメリット:お金の面から見た5つの利点

メリット1:初期費用が圧倒的に安い

賃貸の場合

  • 敷金・礼金・仲介手数料など:家賃の4〜6ヶ月分
  • 例:家賃8万円なら32〜48万円

購入の場合

  • 頭金・諸費用・引越し費用など:物件価格の10〜20%
  • 例:3000万円の物件なら300〜600万円

差額は250〜550万円!この差額を投資に回したらどうなるでしょう?
もちろん、住む期間や引っ越しの頻度、そしてローンの返済後などいろいろな視点から物事を考えることはできますが、、、

メリット2:固定資産税・都市計画税がゼロ

年間でかかる税金の例(3000万円の戸建ての場合)

  • 固定資産税:約10〜15万円
  • 都市計画税:約3〜5万円
  • 合計:年間13〜20万円

30年間で考えると、390〜600万円のコストを支払わなくてOK!…という見方もできますよね?

メリット3:修繕・メンテナンス費用がかからない

持ち家でかかる主な修繕費用

  • 外壁塗装:10〜15年ごとに80〜120万円
  • 屋根修理:15〜20年ごとに60〜100万円
  • 給湯器交換:10〜15年ごとに15〜30万円
  • システムキッチン交換:15〜20年ごとに80〜150万円

30年間の修繕費総額:約400〜800万円

賃貸なら、これらの費用は一切かかりません!

メリット4:災害リスクを回避できる

日本は自然災害の多い国です。
地震で住宅が半壊すれば修繕費は500万円から1000万円、台風で屋根が損傷すれば100万円から300万円、水害で床上浸水すれば200万円から500万円の費用がかかることもあります。

もちろん火災保険である程度はカバーできますが、免責金額や補償対象外の部分もありますし、保険金が下りるまでの間の仮住まい費用なども自己負担となる場合があります。
さらに、災害によって住宅の価値が下がってしまうリスクもあります。。。

しかし賃貸であれば、こうした災害リスクは基本的に大家さんが負担します!
あなたがするべきことは、安全な場所への引越しだけ!
心理的な負担も経済的な負担も大幅に軽減される可能性はあるので、その点を考えると魅力的ではないでしょうか。

メリット5:ライフスタイルの変化に柔軟対応

人生には予期しない変化がつきものです。
転勤や転職、結婚や出産、時には離婚、親の介護、そして収入の変化など、様々な局面で住まいに求める条件は変わってきます。

賃貸なら、こうした人生の変化に合わせて2〜3ヶ月で住み替えが可能です!
子どもが生まれたらもう少し広い部屋に、子どもが独立したらコンパクトな部屋に、親の介護が必要になったら実家の近くに、といった具合に、その時々のライフスタイルに最適な住環境を選ぶことができます。

一方、持ち家の場合は売却に通常3〜6ヶ月かかり、しかも希望価格で売れるとは限りません。
住み替えたくても身動きが取れない状況に陥ることもあるのです。。。

 

購入派が見落としがちな「隠れたコスト」

住宅ローンの金利負担

3000万円を35年ローンで借りた場合(金利1.5%)

  • 毎月返済額:約9.2万円
  • 総返済額:約3,900万円
  • 利息だけで900万円!

機会損失コスト

頭金500万円を住宅購入に使わず、年利3%で運用した場合…

  • 30年後:約1,200万円
  • 機会損失:700万円

売却時のコスト

  • 仲介手数料:売却価格の3%+6万円
  • 登記費用、印紙代など:20〜50万円
  • リフォーム費用:50〜200万円

3000万円で売却する場合、約150〜350万円のコストがかかります。

 

こんな方は賃貸がおすすめ!

将来転勤の可能性がある方、まだ結婚していない方や子どもの予定が未定の方、老後は住み替えを考えている方、投資や貯蓄を優先したい方、住宅の維持管理が面倒だと感じる方、災害リスクを避けたい方、そしてローンを組みたくない方などは、賃貸を選ぶメリットが大きいと言えるでしょう!

特に20代から30代の方は、これから人生で大きな変化を経験する可能性が高いため、柔軟性の高い賃貸の方が生活設計しやすいかもしれません。
また、自営業やフリーランスなど収入が不安定になりがちな職業の方も、固定費を抑えられる賃貸の方が安心して生活できることが多いのです。

 

賃貸派のための賢いお金の使い方

住宅購入と比べて浮いたお金をどう活用するかが、賃貸派の資産形成の鍵となります。頭金として用意していた500万円と、毎年購入時との差額50万円を投資に回した場合を考えてみましょう。

年3%の利回りで運用できれば、10年後には約1,170万円、20年後には約2,020万円、そして30年後には約3,200万円の資産を築くことが可能です。
これは、同じ期間で3000万円の住宅ローンを完済した場合と比べても、遜色のない、むしろそれ以上の資産形成効果が期待できる金額なのです。

投資先としては、NISAで非課税で運用する方法や、iDeCoで所得控除も受けながら老後資金を準備する方法、低コストで分散投資ができるインデックスファンド、そして確実性を重視するなら定期預金という選択肢もあります。重要なのは、自分のリスク許容度に応じて適切な投資先を選ぶことです。

 

まとめ

賃貸の本当の価値についてフォーカスしてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?

家賃は決して「捨てているお金」ではありません!賃貸で得られるのは、単なる住居サービスだけでなく、自由度・柔軟性、リスク回避、そして資産形成の機会という価値なのです。

一方で購入には、年間15万円から20万円の税金負担、30年間で500万円から800万円の修繕費、35年ローンで数百万円の金利負担、そして機会損失など、多くの隠れたコストが存在します。これらを総合的に考えると、賃貸という選択肢が決して劣っているわけではないことがお分かりいただけるでしょう。

住宅選びは、お金の問題だけでなく、あなたの価値観や人生設計によって決まるものです!家族との時間を大切にしたい方、仕事に集中したい方、趣味や旅行を楽しみたい方、将来への備えを充実させたい方にとって、賃貸という選択肢は決して「もったいない」ものではありません。

大切なのは、「みんなが買っているから」「家賃がもったいないから」という理由だけで決めるのではなく、自分の価値観と将来設計に基づいて賢い選択をすることです。