貯蓄・資産運用

月5万円貯められれば人生が変わる!?20代から始める資産形成ロードマップ

みなさまこんにちは、いちまるです(*’▽’)
「月5万円なんて無理…」と思った方、ちょっと待ってください。
実は20代で月5万円を貯蓄・投資に回せている方は、かなり頑張っている方なんです!!

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、20代単身世帯で金融資産を保有している人の中央値は100万円です。つまり、多くの20代は本格的な資産形成ができていないのが現実。。。
月5万円を資産形成に回せるということは、それだけで上位層に入れるということ!

20代の金融資産保有状況(2024年)

区分 平均値 中央値
20代単身世帯(金融資産保有世帯のみ) 260万円 100万円
20代二人以上世帯(金融資産保有世帯のみ) 508万円 185万円

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」

金融資産なし世帯が36.6%、100万円未満の世帯が41.5%となっており、実に約8割の20代が貯蓄100万円未満という状況です。

今回は、20代、30代といった社会では早いうちから始めたほうが有利とされている資産形成についてわかりやすくまとめてみました♪

 

Step1:まずは3ヶ月分の生活防衛資金を貯める

投資を始める前に、絶対に必要なのが「生活防衛資金」です。
これは急な出費や失業に備える、いわば“守りの資金”

なぜ必要なのか?

  • 病気やケガで働けなくなった
  • 急な冠婚葬祭の出費
  • 家電の故障
  • 会社の倒産やリストラ

こういった緊急事態でも、慌てずに対応できるのが生活防衛資金です。

目安は手取りの3〜6ヶ月分

生活防衛資金の目安(手取り別)

手取り月収 最低ライン(3ヶ月分) 安心ライン(6ヶ月分)
15万円 45万円 90万円
20万円 60万円 120万円
25万円 75万円 150万円
30万円 90万円 180万円

会社員なら3ヶ月分、フリーランスなど収入が不安定な方は6ヶ月分を目安にしましょう。

おすすめの貯蓄先

生活防衛資金はすぐに引き出せることが重要です。

主なネット銀行の金利比較(2024年10月時点)

銀行名 普通預金金利 特徴
UI銀行 0.20% 業界トップクラス
auじぶん銀行 0.20% au経済圏でお得
楽天銀行 0.10% 楽天ポイントが貯まる
メガバンク 0.001% 参考:一般的な銀行

ネット銀行なら金利0.1〜0.2%程度で、メガバンクの100〜200倍!
ATM手数料が無料になる回数もチェックしましょう。

投資に手を出すのは、この生活防衛資金を確保してからです!!

 

Step2:新NISA つみたて投資枠でスタート(月3万円)

生活防衛資金が貯まったら、いよいよ投資デビューです。
2024年から始まった新NISAは、投資初心者の強い味方!

新NISA の基本

新NISA制度の概要(2024年〜)

項目 内容
つみたて投資枠 年間120万円
成長投資枠 年間240万円
年間投資枠合計 360万円
非課税保有期間 無期限(一生非課税!)
非課税保有限度額 1,800万円(生涯で使える枠)

出典:金融庁「新しいNISA」

つまり、投資で得た利益に税金がかからないんです。
通常なら20.315%も税金で持っていかれるところを、丸々自分のものにできるのはうれしいポイントです!

つみたて投資枠は初心者に最適

  • 金融庁が認めた優良な投資信託のみ
  • 低コスト(信託報酬が安い)
  • 長期・積立・分散投資に適している

初心者におすすめの投資信託3選

全世界株式インデックスファンド(通称:オルカン)

  • 世界中の株式約2,900銘柄に分散投資
  • 信託報酬:0.05〜0.1%程度
  • これ1本で分散完了!

S&P500インデックスファンド

  • 米国の主要500社に投資
  • 過去30年の平均リターン:年8〜10%
  • 世界経済の中心・アメリカに投資

8資産均等バランスファンド

  • 国内外の株・債券・REITに分散
  • リスク控えめ
  • 値動きがマイルド

投資はどれだけ多くの方のアドバイスを受けても、どれだけ有名な方の話でも最終的には自己責任です。その点はしっかりと押さえておきましょう。

証券口座の選び方

主要ネット証券のクレカ積立ポイント還元率

証券会社 クレカ ポイント還元率 特徴
マネックス証券 マネックスカード 最大1.1% 最高還元率
楽天証券 楽天カード 0.5〜1.0% 楽天ポイントが貯まる
SBI証券 三井住友カード 0.5〜5.0% 業界最大手

ポイント還元を活用すれば、実質コストがさらに下がります!

 

Step3:iDeCoで節税しながら老後資金(月1万円)

新NISAと並行して活用したいのがiDeCo(個人型確定拠出年金)です。

iDeCoの3大メリット

① 掛金が全額所得控除

年収別iDeCoの節税効果(月1万円拠出の場合)

年収 年間節税額(概算) 35年間の節税額
300万円 約18,000円 約63万円
400万円 約18,000円 約63万円
500万円 約24,000円 約84万円
600万円 約30,000円 約105万円

※所得税率と住民税率10%で計算。扶養控除等により変動します。

年収400万円の会社員が月1万円(年12万円)拠出した場合、
所得税約6,000円+住民税約12,000円=年間約18,000円の節税
これが毎年続きます!

② 運用益が非課税

NISAと同じく、運用で増えた分に税金がかかりません。

受取時にも控除がある

一時金で受け取れば退職所得控除、年金形式なら公的年金等控除が適用されます。

20代で始めるメリット

  • 生活防衛資金は必ず別に確保
  • 無理のない金額で始める(月5,000円からOK)
  • 近い将来の大きな出費(結婚、住宅購入)がある場合は慎重に

デメリットと対処法

60歳まで引き出せない。

これが最大のネックです。だからこそ、以下の点に注意してください!

  • 生活防衛資金は必ず別に確保
  • 無理のない金額で始める(月5,000円からOK)
  • 近い将来の大きな出費(結婚、住宅購入)がある場合は慎重に

職業別iDeCo掛金上限額

職業 月額上限 年額上限
自営業 68,000円 816,000円
会社員(企業年金なし) 23,000円 276,000円
会社員(企業型DCのみ) 20,000円 240,000円
会社員(DB等あり) 12,000円 144,000円
公務員 12,000円 144,000円

 

Step4:余裕資金で高配当株に挑戦(月1万円)

ここまでできたら、もう中級者!
余裕資金で高配当株投資にもチャレンジしてみましょう。

配当金のモチベーション効果

インデックス投資は「売らないと利益が出ない」のに対し、高配当株は持っているだけで定期的に配当金が入ります

年4回の配当金通知は、投資を続けるモチベーションになります。
「不労所得」を実感できる瞬間です!

初心者向け高配当ETF

個別株は難易度が高いので、まずは高配当ETFから。

おすすめ高配当ETF比較

銘柄 市場 配当利回り 分散数 特徴
日経高配当株50ETF(1489) 日本 3〜4% 50社 日本の高配当企業
VYM 米国 2.5〜3.5% 400社以上 連続増配企業中心
SPYD 米国 4〜5% 80社 S&P500高配当上位

※配当利回りは2024年10月時点の目安

配当金シミュレーション

月1万円(年12万円)を配当利回り4%のETFに5年間投資した場合もみてみましょう。

年数 投資元本 配当金(累計) 合計
1年目 12万円 約5千円 約12.5万円
3年目 36万円 約4.3万円 約40万円
5年目 60万円 約12万円 約72万円

※配当金を再投資しない場合の概算

注意点

  • 配当金には約20%の税金がかかる(NISA枠なら非課税!)
  • 株価の値動きもあるのでリスク管理は必須
  • 最初は少額から始める

 

収入別・月5万円の作り方

「月5万円なんて無理!」という方、収入別に具体例を見てみましょう。

手取り20万円台の場合

基本的な家計例(手取り20万円)

項目 金額
家賃 60,000円
食費 30,000円
光熱費 10,000円
通信費 5,000円
交際費・趣味 20,000円
その他 20,000円
支出合計 145,000円
余裕 55,000円

月5万円の内訳

  • 新NISA(つみたて投資枠):30,000円
  • iDeCo:10,000円
  • 生活防衛資金の積み増し:10,000円

手取り30万円台の場合

基本的な家計例(手取り30万円)

項目 金額
家賃 80,000円
食費 40,000円
光熱費 12,000円
通信費 5,000円
交際費・趣味 30,000円
その他 30,000円
支出合計 197,000円
余裕 103,000円

月5万円+αの内訳

  • 新NISA(つみたて投資枠):40,000円
  • iDeCo:23,000円(上限)
  • 高配当株:10,000円
  • 生活防衛資金:10,000円
  • 合計:83,000円

副業収入を全額投資に回す戦略

本業の収入だけでは厳しい…という方は、副業収入を全額投資に回すのもアリ!

人気の副業と月収目安

副業 月収目安 難易度
Webライター 3〜10万円 ★★☆
ブログ・アフィリエイト 1〜5万円 ★★★
動画編集 5〜15万円 ★★★
せどり・メルカリ転売 3〜8万円 ★☆☆
プログラミング 10〜30万円 ★★★

月3〜5万円の副業収入があれば、生活費に手をつけずに投資できます。

 

続けるための3つのコツ【挫折しない仕組み】

資産形成で最も大切なのは「続けること」
一時的に頑張るのではなく、仕組み化することが成功の鍵です。

① 自動積立設定で「先取り投資」

給料日に自動で引き落とされる設定にしましょう。

  • 証券口座の自動積立設定
  • クレカ積立(ポイントも貯まる!)
  • 銀行口座からの自動引落

「余ったら投資しよう」は絶対に失敗します。
最初から無かったものとして扱うのがコツ!

② 年1回のポートフォリオ見直しだけでOK

毎日株価をチェックする必要はありません。
むしろ、頻繁に見ると短期的な値動きに振り回されます。

やるべきこと

  • 年1回、資産配分を確認
  • 大きくバランスが崩れていたらリバランス
  • 基本は「ほったらかし」でOK

インデックス投資の父、ジョン・ボーグル氏も「何もしないこと」の重要性を説いています。

③ SNSで仲間を見つけてモチベーション維持

  • X(旧Twitter)で「#積立投資」「#新NISA」をフォロー
  • 投資ブログを読む
  • オンラインコミュニティに参加

同じ目標を持つ仲間がいると、挫折しにくくなります。
運用報告を見るのも刺激になりますよ!

 

まとめ

20代、30代といった社会では早いうちから始めたほうが有利とされている資産形成についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に、大切なポイントをまとめました。

5年後、10年後の未来の自分への投資

資産形成は「未来の自分」へのプレゼントです。

積立投資の威力(年利5%)

月額 10年後 20年後
1万円 約155万円 約411万円
2万円 約310万円 約822万円
3万円 約465万円 約1,233万円
5万円 約776万円 約2,055万円
  • 25歳で月5万円の投資を始めれば、45歳で約2,055万円
  • 早く始めるほど、複利効果は大きくなる
  • 「あの時始めておけば…」と後悔しないために

完璧を目指さない!まずは月1万円からでもOK

「月5万円は無理…」という方、大丈夫です。

少額でも始めることに意味があります。慣れてきたら、徐々に増額していけばいいんです。

月1万円でも20年後には約411万円。ゼロとは天と地の差です。

行動した人だけが未来を変えられる

この記事を最後まで読んだあなたは、すでに資産形成への意識が高い証拠。

20代の約4割が金融資産ゼロという現実の中、行動を起こそうとしているだけで素晴らしいことです。

今日が人生で一番若い日。アクションしてみましょう!


【データ出典】

  • 金融広報中央委員会(現:金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
  • 金融庁「新しいNISA」
  • 厚生労働省「iDeCo公式サイト」