みなさまこんにちは、いちまるです(*’▽’)
「月々5,000円なら楽勝♪」そう思ってリボ払いを選んだあなた、危険です。
「ちょっと今月ピンチだから」
「ボーナスで返せばいいや」
「月々の支払いが一定だから安心」
Xでもよく見るこんな声。
でも、その”安心感”こそが最大の落とし穴なんです。
FPとして数多くの相談を受けてきましたが、リボ払いで苦しむ人には共通点があります。
それは「仕組みを理解せずに使い始めた」こと。
今回は本当にあったリボ払いの恐怖体験と、今すぐできる対策をわかりやすくまとめてみました♪
実例:10万円が17万円になった話
ケース①:Aさん(28歳・会社員)の場合
初期設定
- 利用金額:10万円
- 月々の支払い:5,000円
- 手数料率:年15%
結果はこちらで↓
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 元本 | 10万円 |
| 支払い回数 | 24回 |
| 支払い総額 | 117,408円 |
| 手数料合計 | 17,408円 |
「えっ、10万円借りただけなのに…」
Aさんは月5,000円の支払いが「安い」と感じていました。
でも実際は2年間で1.7万円も余分に払っていたのです。
ケース②:Bさん(35歳・会社員)の「無限ループ」
もっと怖いのがこのパターン。
状況
- リボ残高:30万円(月5,000円返済)
- さらに毎月3万円の新規利用を継続
何が起きたのか…?
| 月 | 返済額 | 新規利用 | 手数料 | 残高 |
|---|---|---|---|---|
| 1カ月目 | 5,000円 | 30,000円 | 3,750円 | 328,750円 |
| 2カ月目 | 5,000円 | 30,000円 | 4,109円 | 357,859円 |
| 3カ月目 | 5,000円 | 30,000円 | 4,473円 | 387,332円 |
毎月5,000円返しているのに、残高が増え続ける!
Bさんは「ちゃんと返してるのになぜ?」と混乱しました。
これがリボ払いの「無限ループ」です。
リボ払いの5つの落とし穴
落とし穴① 異常に高い手数料
各種ローンとの比較
| ローン種類 | 年利 | 10万円を1年で返済した場合の手数料 |
|---|---|---|
| リボ払い | 15~20% | 約8,000円~11,000円 |
| カードローン | 3~15% | 約1,600円~8,000円 |
| 住宅ローン | 0.5~2% | 約260円~1,000円 |
| 自動車ローン | 2~5% | 約1,000円~2,600円 |
| 奨学金 | 0~1% | 約0円~520円 |
リボ払いの手数料は圧倒的に高いです。
消費者金融並み、場合によってはそれ以上です。
落とし穴② 完済時期が見えない
分割払いとリボ払いの決定的な違い
| 項目 | 分割払い | リボ払い |
|---|---|---|
| 支払い回数 | 購入時に確定 | 利用残高次第 |
| 完済時期 | 明確 | 不明確 |
| 追加利用時 | 別カウント | 同じ残高に合算 |
| 心理的負担 | ゴールが見える | 終わりが見えない |
分割払いは「あと3回で終わり!」と分かりますが、リボ払いは「いつ終わるか分からない」のが最大の問題です。
落とし穴③ 「月々5,000円」の罠
元金と手数料の内訳(残高30万円、月5,000円返済の場合)
| 支払い回 | 支払額 | 手数料 | 元金返済 | 残高 |
|---|---|---|---|---|
| 1回目 | 5,000円 | 3,750円 | 1,250円 | 298,750円 |
| 2回目 | 5,000円 | 3,734円 | 1,266円 | 297,484円 |
| 3回目 | 5,000円 | 3,719円 | 1,281円 | 296,203円 |
5,000円払っても、元金は1,000円ちょっとしか減らない!
残りの約4,000円は手数料として消えていきます。
これでは完済に100カ月(8年以上)かかります。
落とし穴④ 「自動リボ」「いつのまにかリボ」
最近増えているのがこのパターン。
危険なサービス名の例
- 「らくらく定額サービス」
- 「スマート払い」
- 「ゆとりコース」
- 「定額プラン」
一見するとリボ払いに見えない名称で、気づかないうちにリボ設定になっているケースが多発しています。
実際にあった事例
📱 申込時:「ポイント3倍キャンペーン!」に申し込み
↓
😰 3カ月後:明細を見て初めてリボ払いと気づく
↓
💸 結果:すでに手数料を1万円以上支払っていた
落とし穴⑤ ポイント還元の「餌」
よくあるキャンペーン
- 「リボ払い設定で1,000ポイントプレゼント!」
- 「リボ利用でポイント2倍!」
計算してみると…
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| もらえるポイント | 1,000円分 |
| 半年間のリボ手数料 | 5,000円以上 |
| 実質損失 | ▲4,000円以上 |
ポイントで釣って、手数料で回収される仕組みです。
あなたは大丈夫?リボ払いチェックリスト
以下に1つでも当てはまったら要注意!
危険度:低
- リボ払いの仕組みをよく知らない
- クレジットカードの明細を3カ月以上見ていない
- 「リボ払い」と「分割払い」の違いが分からない
危険度:中
- 月々の支払額が一定で「楽だな」と思っている
- カードの初期設定を確認したことがない
- キャンペーンでリボ設定をした記憶がある
危険度:高
- リボ残高がいくらあるか把握していない
- 完済時期が分からない
- 毎月リボの引き落としがあるが、いつからか覚えていない
危険度:最高
- 複数のカードでリボ払いを利用している
- リボの返済のために新しいカードを作った
- リボの残高が給料1カ月分を超えている
今すぐできる!リボ地獄からの脱出法
ステップ① 現状把握(今日やる)
確認すべき3つのポイント
- リボ残高の合計
- 全カードの残高を書き出す
- スマホアプリで即確認できます
- 月々の手数料
- 明細の「リボ手数料」欄をチェック
- 年間でいくら払っているか計算
- 完済までの期間
- カード会社のシミュレーターを使用
- このままだと何年かかるか確認
簡易計算式
完済月数 ≒ リボ残高 ÷ (月々の返済額 - 月々の手数料)
ステップ② 返済優先順位の決定
複数のリボがある場合の戦略
| 優先順位 | 対象 | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 手数料率が最も高いもの | 利息負担が最大 |
| 2位 | 残高が少ないもの | 早期完済で達成感 |
| 3位 | 手数料率が低いもの | 利息負担が相対的に小 |
実践例
カードA:残高50万円(年18%) → 最優先で返済
カードB:残高30万円(年15%) → 2番目
カードC:残高10万円(年15%) → Aを返してから集中
ステップ③ 具体的な返済戦略
戦略① 一括返済・繰上返済
効果のシミュレーション(残高30万円、年15%の場合)
| 返済方法 | 月返済額 | 完済期間 | 総手数料 |
|---|---|---|---|
| 現状(月5,000円) | 5,000円 | 100カ月 | 約20万円 |
| 月1万円に増額 | 10,000円 | 36カ月 | 約6.5万円 |
| ボーナス時に5万円追加 | 5,000円+α | 48カ月 | 約9万円 |
| 今すぐ一括返済 | 30万円 | 今月 | 約3,750円 |
ボーナスや臨時収入があったら、迷わずリボ返済に充てましょう。
戦略② 借り換えで金利を下げる
リボ払いよりマシな選択肢
| 方法 | 年利 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 銀行カードローン | 3~14% | 金利が低い | 審査が必要 |
| おまとめローン | 5~15% | 複数をまとめられる | 総額が大きくなる場合も |
| フリーローン | 3~10% | 金利が最も低い | 使途が制限される場合も |
ただし、借り換えても使い方を変えなければ意味がありません。
戦略③ 支出の見直しで返済額を増やす
月々の返済額を5,000円→1万円にするための節約例
| 項目 | 現状 | 改善後 | 削減額 |
|---|---|---|---|
| スマホ代 | 8,000円 | 3,000円 | ▲5,000円 |
| サブスク | 3,000円 | 1,000円 | ▲2,000円 |
| 外食費 | 30,000円 | 20,000円 | ▲10,000円 |
| コンビニ | 10,000円 | 5,000円 | ▲5,000円 |
| 合計削減 | – | – | ▲22,000円 |
これだけで月1万円の追加返済が可能になり、完済期間が半分以下になります!
ステップ④ 二度と使わない仕組みづくり
今日から実行すべき5つの設定変更
- リボ払い設定の解除
- カード会社サイトで即変更
- アプリからも可能
- 支払い方法を「一括払い」に固定
- 初期設定を必ず確認
- リボ勧誘メールの停止
- 誘惑を断つ
- 利用明細の自動通知設定
- 使ったらすぐ把握
- 月1回の明細チェック習慣
- スマホのリマインダー設定
リボ払いの仕組みを完全理解
代表的なリボ払いの3方式
| 方式 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| 定額方式 | 毎月一定額を返済 | 最も一般的。完済まで長期化しやすい |
| 残高スライド方式 | 残高に応じて返済額が変動 | 残高が減ると返済額も減る(完済が遅れる) |
| 定率方式 | 残高の一定割合を返済 | 残高が多いと返済額も多い |
最も危険なのは「残高スライド方式」
例:残高30万円 → 月1万円返済
残高10万円 → 月3,000円返済(自動的に減る!)
完済が近づくと返済額が減り、いつまでも終わらない仕組みになっています。
手数料の計算方法(知らないと損!)
基本計算式
月々の手数料 = リボ残高 × 年利 ÷ 12カ月
具体例(残高30万円、年利15%の場合)
300,000円 × 15% ÷ 12 = 3,750円
月5,000円返済の内訳
- 手数料:3,750円(75%)
- 元金:1,250円(25%)
返済額の75%が利息!これが現実です。
FPが絶対に勧めないリボ払いの使い方
NG行為ワースト5
第5位:「とりあえずリボで」 → 計画性がない使い方が最も危険
第4位:生活費の補填にリボを使う → 根本的な家計改善が必要なサイン
第3位:リボでリボを返済 → 多重債務への第一歩
第2位:「ポイント欲しさ」のリボ設定 → 確実に損します
第1位:残高を把握せず使い続ける → これが最も多いパターンで、最も危険!
もしどうしても使うなら(非推奨)
最低限守るべき5つのルール
- 残高は月収の10%以内
- それ以上は危険水域
- ボーナス一括返済を前提
- 長期化させない
- 新規利用をストップ
- 返済中は使わない
- 完済予定日を明確化
- ゴールを見失わない
- 月1回の残高確認
- 現実から目を背けない
ただし、FPとしては「一括払い以外は使わない」ことを強く推奨します!
リボを使わない生活を手に入れる
家計の「3つの口座」管理法
口座を分けて「使えるお金」を可視化
| 口座 | 用途 | 目安金額 |
|---|---|---|
| ① 生活費口座 | 日々の支出 | 月収の60% |
| ② 貯蓄口座 | 緊急時・将来 | 月収の20% |
| ③ 自由口座 | 趣味・娯楽 | 月収の20% |
③の自由口座の範囲内でクレジットカードを使えば、リボに頼る必要はありません。
「欲しい」vs「必要」の判断基準
24時間ルール
高額商品を見つけたら…
24時間待つ → まだ欲しいか?
→ 本当に必要かもう一度考える もういいや? → 一時的な欲求だった(買わない)
衝動買いの80%は24時間で冷める、というデータもあります。
緊急時のための「生活防衛資金」
リボに頼らないための準備
| 状況 | 必要額の目安 | 貯め方 |
|---|---|---|
| 独身・正社員 | 生活費3カ月分 | 月3万円×10カ月 |
| 既婚・共働き | 生活費3カ月分 | 月5万円×12カ月 |
| 既婚・片働き | 生活費6カ月分 | 月3万円×24カ月 |
| フリーランス | 生活費6~12カ月分 | 月5万円×24カ月 |
これがあれば、突発的な出費でリボに頼る必要がなくなります。
まとめ
本当にあったリボ払いの恐怖体験と、今すぐできる対策をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
リボ払いは決して「便利な支払い方法」ではありません。年15~20%という高金利の借金です。
「月々5,000円だから楽」という感覚こそが、リボ払いの最大の罠です!
実際には…
- 支払いの大半が手数料で消える
- 完済まで何年もかかる
- 新規利用を続けると永遠に終わらない
- 気づかないうちに数十万円の残高に
本当にあった事例を見てきましたが、リボ払いで苦しむ方には必ず「最初は軽い気持ちだった」という共通点があります。
今日からできること
- 全カードのリボ設定を確認・解除
- 現在のリボ残高を正確に把握
- 完済までの計画を立てる
- 新規のリボ利用を絶対にしない
- 月1回の明細チェックを習慣化
特に重要なのは、「いつのまにかリボ」を防ぐこと。
カード申込時のキャンペーンや、アプリの設定変更に気をつけてください。
リボ払いは一度ハマると抜け出すのが大変です。
でも、仕組みを理解し、正しい対処をすれば必ず抜け出せます。
「月々の支払いが楽」という甘い言葉に騙されないでください。
あなたの未来のお金を、高い手数料で失わないために。
